入閣された女性閣僚たちへのお願い

あっと言う間に9月に入ってしまった。
夏の日中の蝉の声に取って代わって、夜の虫の音が秋の訪れを
感じさせる。

先ごろ発表された新安倍内閣。女性閣僚の数が一気に増えた。
首相ご自身は、女性の活躍は日本の成長戦略だと言われていた
からには、当然、ご自身の組織も、女性がもっと活躍できるように
組閣されるのだろうとは思っていたが、確かに思い切って、女性を
増やされたようだ。

後は、あの女性閣僚の方々に、「だから女性はダメなんだ」と
周りから言われることなく、「ほぅ~、女性はなかなかやるねぇ。
女性の力は素晴らしい!」と言われるように、日々、健闘して
いただきたいと、心底、願う次第だ。

少し前に、女性の東京都議に対するヤジ事件があった。結果、
一人の男性議員だけが罪を認め、謝罪し、その他にもヤジを飛ばした
人たちは居た筈だが、おとがめなし、という、まぁ、想定内の形で
終結を迎えたことはまだ記憶に新しい。あの時、実際に議会でヤジが
飛んでいるシーンが、TVニュースでも何度も放映されていたが、
ヤジを飛ばされた女性議員は、その方向を向いて、苦笑している
だけだったのだ。

私も若い頃は、多分、女性であるがゆえと思われる、何かイヤなことを
言われても、その場の雰囲気を乱さぬようにと、苦笑してスルーしよう
としたこともあった。だから、彼女が、あの場でとっさに苦笑するしか
なかったという気持ちもよくわかる。が、やはり、そこは、自分の立場を
わきまえて、毅然とした態度を取って欲しかったなと思う。国民を代表して
自ら政治をつかさどる一人の議員として、あの場で、ただ苦笑をしている
だけというのは残念だ。

TVニュースを見る限り、最初に飛んできたヤジは、彼女が、議長に紹介され、
登壇してすぐのこと、それは、「どなたさま~?」というヤジ。その時、
彼女が取った行動は、そのヤジが飛んできた方向を向いて苦笑するという
だけだった。そして、その姿が何度もニュースで放映されていた。

もちろん、男性議員が登壇した場合は、そのようなヤジは、きっと飛んで
こないのだと思う。女性だからゆえに、ああしたヤジが飛ばされたのだと
したら、そういうヤジを飛ばすような人たちが政治をつかさどっているのだ
という現実に直面し、困惑するし、正直、情けない気持ちになる。だが、
残念なことに、それがまだ、我が国の現実なのだ。現実から目を背ける訳
にはいかないので、後は、その心無い発言に対して、言われたほうがどう
対処していくかが今後の防止にもつながり、重要なのだ。

あの場で、ただ黙って苦笑しているだけでなく、毅然とした態度で
「はぁ? 今、議長からご紹介がありましたが、聞こえませんでしたか?
では、改めて自己紹介をさせていただきます」というような発言をして
欲しかったと思う。もしあの女性議員が、最初のヤジに、そう対応して
いれば、その後、さらに品性の無いヤジが続いて出て来ることはなかった
のではないだろうか…。もちろん、そもそも、あのように品性を欠いた
ヤジを飛ばす男性議員たちが一番問題がある人たちなのだが、それを、
その都度、教育し、正していくのは、言われたほうの人たちやそれを
周りで見聞きしている人たちの責任でもあるのでは、と思う。

このたび入閣された女性閣僚の方々も、今までにも、そして今後も
同じような場面に遭遇される可能性もあるだろうが、くれぐれも、
ご自身の立場を認識していただき、そこはぜひ、毅然とした態度で
立ち向かい、いまだ男性中心の社会で活躍している、世の女性たちの
お手本になってほしいと切に願う。


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