母の執筆、私の迷惑…?!

つい最近、A4サイズ用紙約8枚にわたる原稿を書き上げた母。
内容は、アフリカ、ケニヤ旅行の紀行文だ。
ケニヤへの旅は、今から34年前のこと。
母と二人、夏休みを利用した約3週間にわたる母娘珍道中の旅だった。
アフリカ旅行は、母の長年の夢で、ようやく、その念願は叶ったものの、
帰国後すぐに〝ケニヤシック”にかかり、なんとかこれから先もケニヤと
かかわり続けたいという思いから、東アフリカ友の会、 別名
サバンナクラブの会員となった私たち。

定期的に送られてくる同会の会報誌によると、メンバー有志による
集まりも、たまに開催されているようだが、開催地は 本拠地の東京が
ほとんどのため、残念ながら関西組の我々は、なかなか参加しづらい
というのが現実。 近況報告用のハガキがいつも会報と共に同封され
送られてくるのだが、 筆まめな母は、毎回必ず、そのハガキに
ひとこと書いて返信していたようだ。 そのひとことが、会報の下の
余白に掲載されることもしばしば…。

少し前のこと。母の〝ひとこと″を読み続けてくださっている同会報誌の
編集ご担当者の方が、わざわざ母にお電話をくださり、ケニヤ旅行の
紀行文を連載記事として 会報に掲載したいので協力してほしいと
ご依頼くださったそうだ。以来、母は、レポート用紙と鉛筆を、
片時も離さず、必死に記憶の糸をたどりながら、ケニア旅行記を
書き続けていた。

とは言え、昨日のことも忘れることがある母(かくいう私も数分前の
記憶がぶっ飛ぶこともあり、決して偉そうなことは言えないが…)が、
34年前の旅の思い出をつづるのは至難の業というもの。
少し書いてはとまり、私に、「ねぇ、最初に見た動物はなんだっけ?」、
「ライオン観たのはどこだっけ?」、「あそこは誰と行ったっけ?」、
「あのお店はどこだっけ?」などなど、次から次へと質問攻め。
先にも書いたように、私自身、多分に記憶力が減少しつつあるために、
それらの質問に即答するのはかなりハードルが高いこと。その場ですぐに
思い出せなくても、後から自宅以外の場所で不意に思い出すこともあり、
そういう時には、忘れないようにメモをしておき、帰宅後、母に伝える
という有様。

ともあれ、数日間かけて、母がなんとか書き上げた原稿を、今度は、
ワープロが出来ない母に代わり、私がワード文書に打ち込み作業開始。
母のために、フォント数も大きく、行間スペースも十分に取ったため、
かなりの枚数になった。それを見た母が、何度か直しを入れ、遂に完成。
先様には、印刷した原稿もお送りするが、今後の校正のためにも、
ワード文書をメールに添付してお送りした方がよいのではと判断し、
母に、メールアドレスを尋ねてもらうことに…。帰宅後、母がメモした
アドレスを見ると、すべて大文字で書かれているではないか!
いささか不安に思った私は、直接ご担当者に連絡し、再確認。
すると、思った通り、すべて小文字であることが判明。

かくして、母の旅行記は無事に先様の手に渡り、近日中に、同会報に
連載記事として掲載されることになっている。今回の一件、母に
とっては名誉で嬉しいことであり、また、自身の脳トレにも役立ったと
思われるが、私にとってはいささか迷惑な(?)一件だったかも…。
何はともあれ、母の元気に乾杯!


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