アメリカ人の目から見ると…

アメリカ人の友人と、結構セレブなレストランで夕食をした時のこと。
平日の夜で、しかも6時からという早めの時間に予約していたこともあり、
到着した時には、かなり広めのダイニングフロアに私達二人だけで、
他のゲストはいなかった。

しばらくすると、二人連れの女性客が案内してこられた。
広々としたダイニングフロアに二組目のゲスト到来だ。
私達は窓際のコーナーの席に案内されて座っていたのだが、
その女性の二人連れは、ほかにもまだ空いたテーブルが
たくさんあるにもかかわらず、よりによって、私達のすぐ隣りの
テーブルに案内された。

それを見ていたアメリカ人の友人が、即座に私に囁いた。
『海外では、ほかにテーブルが空いていれば、もっと離れた席に
案内するわ。こんなに詰めて座らせるのは日本だけよ。
日本という国はプライバシーに対して無関心すぎるのよ』と。
日本にレストランは数多くあるわけで、そのすべてが、この店と
同じことをするとは言わないが、言われてみれば、確かに他の
レストランでも同じような体験をしたことがあるような気がする。

彼女は、日本人と結婚し、既に日本に何十年も住んでいるが、
いまだに日々、あちこちで、多種多様な、アメリカ人の目から見ると、
“理解に苦しむ体験”をしているようで、それを本に書きたいと
言っている。さぞかし、面白い本になるのではと、今から期待する。

お隣の二人連れのこともいつしか忘れ、おいしい料理と楽しい会話に
満たされている内に、デザートを選ぶ段に…。
メニューを見せていただき、デザート欄に目を向けると、ミントゼリーの
フルーツ添えという品書きが目についた。あっさりしていて美味しそう、
これにしようかなと思っている私の横からメニューを覗きこんでいた友人が、
次の瞬間、スペルミス(綴りの誤り)に気付いた。

なんと、ゼリーが、Jellyではなく、Jerry となっていたのだ!これでは、
食べ物ではなく、人の名前だ。ひと昔前に、猫とネズミが主人公の、
トムとジェリー(Tom & Jerry)という漫画があったことを思い出した。

友人は、ウエイターに、スペルミスを伝えた後、私にまた囁いた。
『セレブなレストランでも、こんなミスをするなんてねぇ。英語が母国語の
外国人に、ひと目、メニューのスペルを見てもらえば防げるのにね」と。

この二つの事件(?!)について、彼女が本に書くかどうか定かでは
ないが、一晩に二つもネタが見つかるくらいなのだから、何十年も
暮らす間には、さぞかし多くのネタが見つかったことだろう。
一冊の本には書ききれないかもしれない…。


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