ネーミングに違和感あり!(パート2)

(パート1からの続き)

「働く『なでしこ』大作戦」という呼称のもとに展開されている各種推進活動の
内容はそれぞれ素晴らしいもので、何ら異論はないのだが…。
やはり、気になるのはそのネーミングだ。

そもそも、この「なでしこ」はどこから来たのだろうか?「なでしこ」と聞くと、
まず頭に浮かぶのは、その活躍ぶりが一世を風靡した女子サッカーチームの
なでしこJAPAN。きっとその辺りからこの呼称が生まれたのだろうが、もとを
ただせば、その語源は、「大和撫子」から来ているのではないだろうか。
「大和撫子」という言葉、Wikipediaでは、『日本人女性を可憐で繊細だが
心は強いなでしこの花に見立てて言う美称』とある。確かに、本来男性が興じる
スポーツと思われていたサッカーで、あれだけ女性が活躍する時代が来るとは
誰が予想し得ただろうか。

「ハンサム」という言葉を調べると、『男性の顔立ちや風采のよいさま』とある。
つまり、女性が頑張っている姿は、いまだに男性にだぶらせて考えられる傾向が
あるということではないだろうか。「男勝り」などという言葉もある。
「男勝り」を調べると、『女ではあるが、男にも勝るほど勝ち気でしっかりしていること。
また、そのさまや、そういう女性』とある。

つまり、女性の前に男性ありきという考え方がいまだにはびこっているということだ。
福岡伸一氏の著書、「できそこないの男たち」を読んだが、その中に、生物学的には
男性はもともと存在していなくて、女性のDNAの突然変異により、男性が生まれた
と書いてあったように記憶している。聖書に出てくるアダムとイブの話では、確か
男性であるアダムのアバラ骨が元になり、そこから女性が誕生したとあったが、
事実は、まさにその逆だったわけだ。

ひと昔前は女性の代表的な職業とされていた保母、看護婦、スチュワーデスなど
にも男性が登場し、保育士、看護師、キャビンアテンダントとその呼称も変遷を
遂げてきた。にもかかわらず、この期に及んで、「ハンサムウーマン」や
「なでしこ大作戦」という呼称が使われることってどうなんだろう…。
別に目くじらを立てて憤慨するほど強い反発を感じている訳ではないが、
これらのネーミングに違和感をもつ女性は私と友人だけではないように思う。
ネーミング一つとっても、人によって感じる印象は様々。これぞまさしく、
ダイバーシティの成せる業の一例だ。


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