お好み焼き屋さんで…。

お好み焼きは母の好物のひとつ。冷凍のお好み焼きは常備していて、
たまに食している。最近は冷凍食品のクオリティーもかなり充実 して
きているが、やはり鉄板で焼き立てのものを、その場で食べるの とは
くらべものにならないというのは紛れもない事実。

以前、よく行ったお好み焼きやさんも近くにあるが、あいにく2階で、
要介護2の母にとっては富士山に登るようなもの。味はおいしいので
お持ち帰りも何度かしたが、やはり焼き立ての味との差は歴然。

そこで、ひょうご仕事と生活センターの近くで、よくスタッフメンバー
ともランチや宴会に利用している、神戸の花隈の上の方にある
お好み焼きやさん「杉の子」に、いつか連れて行ってあげるわと、
かなり前から約束していた。土曜の夜は営業していると聞いていたので、
おとついの土曜日、ついに母を連れて行ってきた。

高速道路を使い、自宅から車で片道約1時間。
土曜の夜に来たのは初めてだが、店内は男性のお二人連れや
ご家族連れの団体さんでにぎわっていた。知人と3人で行ったので、
おいしいメニュー(なんでもおいしいのだが)を複数オーダーした。
『ひとまず、それで』と奥さんに言うと、『充分だと思います』との
冷静に答えられた。ご主人の手際の良いテコさばきで、次々と
シェアをしながら、3人で食べること、食べること!
約1時間の間に見る見るうちに出てきたすべての品を完食!
豚モダンに卵の月見落とし焼きをメインで注文した母も大満足!

お店を出る際に、隣のテーブルに座っていらした男性が、杖をつき、
介助をしてもらいながら歩く母が通りやすいようにと、わざわざ席を
立ってくださったそうだ。車を取りに行っていた私はその場には
居合わせていなかったのだが、車に乗り込むやいなや、母が話して
くれたのでその事実を知った。

母いわく、その男性は、母に年齢を尋ねられたあと、後ろ姿の
母の両肩を、後ろから軽く両手でポンポンとたたき、
『いつまでも元気でね』と声をかけてくださったそうだ。
もしかしたらご自分のお母様に母の姿を重ねておられたのかも
しれないが、なんて優しい方なんだろう。
ご家族連れの方々の中にもご高齢のおばあ様と思しき方がお一人
おられ、その方が、母がお店を出る時に、『お気をつけて』と
声をかけてくださったらしい。

お料理のお味はもとより、お店のオーナーご夫婦の優しいおもてなしや
来られていたお客様たちのあたたかいご配慮に母はとっても満足した様子。
『やっぱり、お好み焼きはお店で食べるに限るね。あの、鉄板の上で
テコがカチャカチャ鳴る音や、ソースが鉄板にこぼれてジューっと出る音が
たまらなくいいわぁ」と、帰宅後もお店での光景をひとしきり思い出しながら
話す母。その感慨はひとしおだったようだ。
また、近い内に連れて行ってあげようと心に誓った。


カテゴリー: 日記 パーマリンク