増える日本企業での外国人採用

昨日の日経新聞朝刊の一面に、イオンが外国人1500人採用
という記事が掲載されていた。企業のグローバル化が進む昨今、
多くの日本企業が積極的に、外国人採用を始めているようだ。

島国日本よりも、日頃、多様性と接する機会の多い外国人のほうが、
ややもすると多様性についての理解も深いし、その故人の存在自体が
日本国内企業にとっては多様性そのものであるため、外国人採用を
増やそうとしているのだろう。

多様性を理解するには、まず多様性が身近なものだという認識をもつ
必要がある。そのために、組織に多様性があるという状態を作ることが
まず必要なことは事実だ。(でも本当は同じ日本人で、同じ職場で
一緒に働く人たちの間にも多様性は存在するのだが、その多様性は
目に見えないものが多いので、なかなか理解が深められないのが
日本企業の現状のように思える。)

ただ、いくら組織に多様性を持ち込んでも、それは単に、「多様性が
ある」という状態に過ぎず、「多様性が活かされている」という状態
からはまだほど遠いというのが現状ではないだろうか。

外国人は採用するものの、日本語が不自由なく出来るということを
条件にしている企業も少なくないようだ。また、入社後は他の日本人
社員と同様の制度を甘受させられていることもあるという。
それでは、真の意味で外国人を採用していると言えないのでは……。
多様な人たちが、組織の中でその他大多数の人たちと溶け込んで
迎合するということでは、多様性が活かされているという状態とは
言いにくい。

昨日の朝刊の記事にもあったが、採用された外国人の中には、
「年功序列」など日本企業独自の人事制度に抵抗感がある、
外国人を戦力化するには、人事・賃金制度の変更や社員の意識改革
など経営の体質改善が求められると書かれていた。
こうしたプロセスを経ることによって、外国人だけでなく、その他の
日本人社員すべてが男女共に、活き活きと働ける、真の意味で
多様性が活かされた組織が構築できると考える。

組織として、今後どうなりたいというビジョンが不明確なまま、
グローバル化の波に押され、ただやみくもに外国人採用を増やしても、
受け入れ態勢やインフラが整っていないようでは、せっかく時間や労力、
コストをかけて採用した外国人が戦力化される前に、続々と退職していく
という残念な結果に直面するだけではないだろうか。

多様性を取り入れるために外国人採用を増やすことから始めることは
得策だとは思うが、増やすだけで終わるのではなく、その多様性を充分
活かすという段階にまで進めて欲しいと願う次第だ。


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