時には「やめる」という勇気も必要?

9月8回、10月12回、11月は予定も入れて9回。
これは、この9月から11月にかけて、兵庫県内外で私が実施した研修や
講演の回数だ。世間一般的にも、この時期は研修が多いようで、今年に
限らず、過去にも似たような数をこなしたことがある。以前、この話を知った
友人が『まるで1000本ノックだね』と言ったことがある。けだし名言と思い、
以来、繁忙期のことを1000本ノックと呼んでいる。

この数字を見ればお解りの通り、多い時には1週間に複数でこなすことも……。
先週は、月曜に5時間の研修、火曜に3時間、木曜に3時間半、金曜は4時間、
土曜は2時間と、まさに1000本ノックのピークとも言える状態!
まるで打ち上げ花火のフィナーレのようなありさまだ。
季節の変わり目にいつも発症するアレルギーのせいで、鼻とのどの調子も
あまり良くなく、話し始める前に、お聞き苦しいことがあるかも、と断る始末。

「社会を変えたい」というビジョンをかかげ、この仕事に取り組んでいるため、
ご依頼を受けた際に、身体さえ空いていれば、後先のことは考えずに、
すべてお受けしてしまう傾向があることは自分でも百も承知のこと….。
その結果、長時間話し続けることにより、のどを痛める可能性もあるし、
疲労が蓄積し、講師として提供できる質が落ちるようなことがあっては
いけないと反省することもしばしば。

少し前に起きた万里の長城で日本人が遭難、凍死されるという悲惨な
事件が、まだ記憶に残っている方も多いと思う。あの時、テレビの
ワイドショー番組でコメンテーターの方が、『登山で一番大事なことは、
途中でやめる勇気をもつことなんですね。それが身の安全確保につながる
ことになるんですよね』と話されていたのが、今も印象に残っている。

「やめる勇気をもつ」―― 仕事をする時にも当てはまる考え方だ。
実際、仕事も、引き受けるのは簡単だが、断るのは難しい。
まだ大丈夫、まだ行ける、と自分で思っていても、思いのほか、体力や気力が
消耗していることもある。クオリティーコントロールという観点からすると、時には、
いくら身体が空いていても断ることも必要なのかも知れない。

でも、目の前に私を必要としてくださっている方がいらっしゃるのにと思うと、
やはり、身体が空いている以上は断りづらいものだ。
そうして私の1000本ノックが、また始まり、続くのだ。

そういえば、『決断とは決めて断つって書くんだよね。決めるのは簡単でも
断つのが難しいんだよねぇ』と話していた友人もいたっけ。


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