三日月さんに願いごと(パート2)

三日月さんに願いごとをするとかなうという話を書いたついでに、
これにまつわる面白いエピソードを思い出したので紹介しよう。

幸か不幸か、子育ての経験がない私には、こうした昔からの
親から子へ、その子が親になって、またその子の子どもに、と代々
伝わり続ける言い伝えを自分の子に伝えることはできない。
別にそれが理由と言うわけではないが、会社の同僚や後輩、友人、知人の
何人かにこうした話を伝えたことがある。

そのうちの一人から聞いた話。彼女は、当時、同じ会社の後輩。
もうずいぶん前のことだが、何かのついでに、三日月さんに願いごとをすると
かなうらしいよと話したことがあるらしい。

今では結婚、退職し、二人の子どもがいる彼女。
その彼女が、ある三日月の夜、長女と長男を連れて歩いていた時に、
三日月さんに願いごとをするとかなうらしいよ、と教えたらしい。
確か、長女が小学校に入りたて、長男はまだ幼稚園の頃だったように思う。

その話を母から聞いた幼い二人は、小さな手を合わせ、無心に
三日月さんにお願いごとをしていたらしい。願い終わった子どもたちに、
彼女が、「何、お願いしたん?」と尋ねると、
長男は、「明日のお弁当におにぎりが入ってますように」と答えたらしい。
彼女は、その願いなら、すぐ簡単にかなうわ、と心の中で思ったそうだ。
そして、ちょうどその頃、引っ越しにより転校を余儀なくされたという背景を
持つ長女は、「転校で離ればなれになった○○君と結婚できますように」
と願ったとのこと。それを聞いた彼女は、う~ん、困ったな、この願いは、
弟のとは違って、そう簡単にはかなわない筈と困惑したらしい。

ところが、なんということか!その翌日、転校で離れてしまった○○君から
長女宛にお手紙が届いたそうだ。彼女曰く、「うちの娘は、きっと一生涯、
三日月さんにお願いごとしたらかなうって信じ続けると思うよ」とのこと。
おさない二人のロマンスの行く末がどうなったかは不明だが、なんとも
ほほえましい話で、こうして書きながらも思わず笑みがこぼれてくる次第だ。


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