大晦日、年越しそば、そして恒例の…。

いよいよ2012年の幕開けだ。
昨夜、紅白歌合戦が終わり、TVから流れる「蛍の光」を聞きつつ、
母と二人で食べる年越しそばの準備を始めた。
出来上がり、食卓について、さぁ、食べようというその時に、
母が、エーン、エーンと泣き出した。

これは過去3年ほど、我が家では恒例の行事になりつつある光景である。
こうして、おだやかに娘と二人で新年を迎えられる、この瞬間が
何事にも変えられないほど幸せだと言い、母はいつも嬉し泣きをする。
『おそばがのびるよ』と言う私の言葉に促されて食べ始める母。
今泣いたカラスが、という調子で、もうはや、ケロッとしている。

ところが、今回は、大晦日だけにとどまらず、
今朝も、さぁ、今からお雑煮を食べようというその時に、またもや
感極まったのか、泣き出す母。
加齢と共にかなり涙腺がゆるくなってきているようだ。でも、
ただ泣くばかりではなく、良く笑うし、理不尽なことがあれば怒って文句も言う。
体調が回復してきたからこそ言えることだが、喜怒哀楽の表現は
いまだ衰えていない。これって長生きの秘訣かも…..。
色々と体の不調は多々あるものの気持ちの上では元気になってきた母。
いつまでもこの調子で、長生きしてもらいたいと願っている。

年末から、ショーペンハウアー著の人生論、「幸福について」
(藤本文夫氏訳新潮社版)を読み始めた。その最初の部分に、
フランスの著述家シャンフォールの言葉が引用されている。

『幸福は容易に得られるものではない。幸福を
われわれのうちに見いだすのは至難であり、
他の場所に見いだすのは不可能である』というもの。

一見当たり前のようで、意識をしていないと見つけることは難しい、
ほんのささいなこと(だけど本当はとても大きなこと)に日々思いをはせ、
幸福だと感じられることに感謝の気持ちをもち続けられるように過ごしたい
ものと、新年を迎え、改めて心に誓った。


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