前回のブログで、残念な喫茶店の話を紹介したが、先週末も残念なお店を
改めて再認識した次第。近くにある洋菓子店の話。
このお店では、以前にも同様の苦い体験をしたことがあるため、どれだけ
おいしいお菓子を売られていたとしても、もう二度と行かない、買わない、と
心に決めていた。
ところが、東京の知人に『いい加減に機嫌を直して、買って送ってよ』と
せがまれて、数年ぶりに意を決して再トライを試みることに…。
(同店では電話やFAXによる商品発送の依頼は受けておられず、地方発送の
場合も、必ず誰かががお店に行きお願いすることが必要。今までに何度も、
東京の知人、友人が頼んで来て、その都度、お店まで足を運んだものだ。)
知人の所望品の在庫があるかどうかを確認するために電話で確認した結果、
数年前と同様に苦い思いを味わった。ここで、どんな体験をしたのか、あえて
詳しく紹介する気にもならないが、何名かの知人、友人に体験談を話すと、
全員が、私の言っていることに同感。悪い意味で、期待を裏切ら無いお店だ。
今回、話をした友人の一人も、どんなことがあったか、今ではもう詳しくは
思い出せないけど、そのお店で、なんだかとってもアンハッピーな思いを
したことだけは覚えていると話してくれた。ジュエリーのデザインと販売を仕事に
もつ彼女曰く、『お菓子の販売ってジュエリーを販売するのと同じように、
夢を売ることだと思うんだよね。買いに来てくださったお客様が、そこでハッピーな
気持ちになっていただくってことがとても大切だと思うんだけど、あのお店では、
それを感じられなかったのね。だから私ももう行かないことにしたの』と。
少し前にNHK番組「プロフェッショナル」で放映された脚本家三谷幸喜氏の
言葉を思い出した。同番組お決まりの、『あなたにとってプロフェッショナルとは』
という質問に対する彼の答え。
『僕の中でそれはもう明らかであって、期待に応えるということですよね。
自分のやりたいものをやるんじゃなくて、人が自分にやってほしいものをやる
ということですよね。僕にとってプロフェッショナルというのは』というもの。
期待に応える。
自分のやりたいものをやるんじゃなくて、人が自分にやってほしいものをやる。
先日の喫茶店や洋菓子店の方たちに聞いておいてほしいと思う言葉だ。