着物を着るということは…..。

昨日は、朝から国立文楽劇場まで文楽鑑賞に出かけた。
鑑賞したのは、昼夜公演の演目入れ替えのため、

恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)
道中双六の段
重の井子別れの段

伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
沼津の段

紅葉狩(もみじがり)

の3演目。重の井、子別れの段では、思わず涙が出た。
吉田蓑助氏が操る重の井の身のこなしは、生き別れた我が子を眼前にして
嘆き悲しむ母の気持ちを見事に表現。
最後の紅葉狩りも華やかで楽しく鑑賞した。
それにしても、沼津の段での竹本住太夫氏は、やはりすごい!
感動した!

和服を着て楽しみたいという仲間で出かけたのだが、
袷(あわせ)の着物を着て、きちんとお太鼓に帯を締めるのは久々のこと。
今年の5月から再開した日舞のお稽古も、ずっと浴衣でしていたので….。

少し前から、「することリスト」に着物の準備、と書いていたのだが、
やはり、前日の夜になるまで手が付けられなかった。
どの着物と帯、長じゅばんを合わせるか、
また、長じゅばんの襟は付いているか、
帯と着物が決まれば、今度は、それに合う帯締めと帯揚げを選び、
最後に道行コートはどれにするかなどなど、出したり入れたりしながら
考えるのは結構楽しいという感覚をしみじみ思い出した。

でも、この一連の作業には思いのほか、時間と手間がかかるものだ。
色々とやっているうちに汗さえかく始末。
以前、神戸新聞夕刊の『随想』というコラムに寄稿をしていた際にも
似たようなことを書いたが、着物を着るということは、
自分の心にゆとりがあるかどうかを測る一種のバロメーターのように思う。
久々に着ると、また、近いうちに着物を着てみたくなるのも不思議。

文楽鑑賞後、日舞のお稽古をしに行ったのだが、さすがに袷で踊るのは
暑くて、汗びっしょりに…..。


カテゴリー: 日記 パーマリンク