まぁまぁ満足

体操の世界選手権大会、男子体操個人総合で史上初の3連覇という偉業を
成し遂げた内村選手にテレビのレポーターがインタビューしいた。
「今回の成果に対するご自分の満足度は?」という質問に対する彼のコメントが、
「まぁまぁ、満足しています」というもの。
「あれでも、まだ、まぁまぁというレベルなんですか?」ときき返すレポーター。
「はい、そうです」ときっぱり答える内村選手。
あれだけのことができても、『大満足』ではなく『まぁまぁ満足』という謙虚さ。
これが更なる進歩を遂げ、更に素晴らしい成果につながることになるのだろう。

内村選手と肩を並べるつもりなど毛頭ないが、彼のコメントを聞いていて、ふと
自分のことに照らし合わせて考えてみた。前職時代も、独立してからも、
あちこちで何度も講演をさせていただいているが、講演終了後にいつも自分自身で
振り返りをしている。その時に、今の講演の成果に対して『大満足』と思うことなど
皆無に近い。たいていの場合は、参加者アンケートをいただくので、それを見ては、
励みに思ったり、あるいは反省したり、と一喜一憂している。

コンサルタントという職業をしていると、先生と呼ばれることも多い。でも私は、
可能な限り、先生とは呼ばないで欲しいとお願いしている。でも、
「そんなこと言ったら自信がないみたいに思われるよ」とか、「あなたはコンサル
タントなんだから、先生って呼ばれるのが当然よ」などと言ってくれる人もいる。

とはいえ、私が思うには、先生というのは、やはり自分が学ぶことよりも教えること
のほうが多い人のことを指すのだと思う。その点、私は、まだまだ学ぶことが多い。
講演に参加してくださった方からの反応やアンケートに書かれたコメントからも
新たな気付きをたくさんいただきながら、まさに“日々勉強”の気持ちで過ごしている。
情けない話だが、講演のたびに、いくら周到に準備していても、自信たっぷりで
臨んだことなどほとんどない。(そうは見えないかもしれないが、内心は、いつも
ドキドキものだ。)終了後も、「まぁ満足」と思える日はあっても、いまだかつて
「大満足」と思えた日はほとんどない。

でも、内村選手のコメントを聞いていて思った。
「大満足」しないからこそ進歩があるんだ。これからも謙虚な気持ちを忘れずに
“日々勉強”の気持ちで前進していこう。


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