被災地に藤の花(パート2)

(パート1からの続き)
なんとか車が通れるようにと道路上の瓦礫はすべて撤去され、
両脇に寄せられているものの、陸に上がった何艘もの船や
横転して積み重なった車があちこちに…..。こうした光景は、
テレビのニュースでも目にしている通りだが、ニオイは、テレビでは
体感できない。海辺のニオイ、溜まったままよどんだ水のニオイや
ごみのニオイなど、複数のニオイが混ざり、なんとも言えないニオイだ。

この日の朝から、電工さんのボランティアたちは、一軒の民家の
片付けに従事されていたので、そこに合流。限られた時間では
あったが、少しだけ片付け作業を手伝った。その民家の庭で
至る所から流されてきたと思われるごみを拾う。壊れた食器、泥に
まみれた衣類、本や書類など…..。ポケットサイズのアルバムを見つけた
マネージャーは、中を確認してみて、それほど損傷がないので、表面の
乾いた泥をはらい、雨のかからぬ軒下にそっと置かれていた。その
お宅のものかどうかわからないけど、ごみと一緒に捨てるのは忍びない、
思い出の詰まった物だ。

海からの風で埃が舞い上がる。ゴーグルと防塵マスクは必帯。
安全のため、長袖、長ズボン、帽子を着用しているので、その格好で
作業をしていると、とても暑い!とめどなく汗が流れ出る。
大勢で一箇所に集中して作業をしているので、見る見るうちに片付いて
いく。それを見ると、正直、ある種の達成感が味わえる。でも、このように
片付けが必要な民家が何十万戸もあるわけだ。

ボランティアネットワークの代表も、ゴールデンウィークまではかなりの数の
ボランティアが来てくれていたが、今はその数も減り、電工さんのように
継続的に来てくださるのは大変ありがたいと話されていた。次は、夏休みに
期待しているとも…..。ボランティア支援センターの掲示板には、各種の
ボランティア募集の記事が掲示されていて、中には、絵本の読み聞かせ
などの作業もあった。これなら、肉体労働が苦手な人でも出来ることだ。
(パート3に続く)


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