風通しの良い会社

11日の大地震発生以来、テレビではどの番組も連日、関連ニュースを流している。
多くの惨状を伝え続けるニュース。それは報道に携わる人たちの使命なのだろうが、
見ていて、本当に胸が一杯になる。
孤立していた方が救出された、家族と再会できたなどといった
不幸な中にも明るいニュースに涙し、いまだに家族と連絡が取れない、
救出されたが食べ物もない、水もない、寒さに耐えられないなど、
避難所のきびしい現状を伝えるつらいニュースにも涙し続ける日々…..。

そんな中、数日前に見たニュースの1シーンが、職業柄か、印象に残った。
それは、ある小売店の男性店長らしき人が、店に残っていた灯油を、
被災された方たちにお一人10リットルまで、店の在庫が切れるまで
無料で配給しているというニュース。
テレビのインタビューに答えるその男性は、「いやぁ、これ、実は、社長の許可、
取ってないんですよ。こんなときだからこそ、私1人の判断でやっちゃいました。
これでもし社長に叱られることになっても別にいいやと思って…」と苦笑されていた。

テレビのインタビューで発表したのは賢明だと思った。
これを見て叱る社長はまずいないだろう。もしいたとしたら、その社長の、
リーダーとしての資質が問われることになるだろう。きっと、このニュースを見た
多くの人は、なんて素晴らしい従業員さんのいる会社だろう、と思う筈。そして、
その会社の世間での評判はグッと上がること間違いなし。

その男性は、社長に叱られてもいいと話されてはいたが、もしかしたら、
実際のところは、こういう時に、こういう行動を自分が取っても、うちの社長は
叱らないはず、という確固たる自信をおもちだったのではないだろうか。
彼の会社では、ある程度の決断は、現場社員に任せるという方針で
社員を育成され、経営をされているのではないだろうか。

きっと、風通しの良い会社なんだと思う。そして、こういう会社こそ、
リスクマネジメント(危機管理)も得意なのでは、と思った1シーンであった。


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